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火、炉の存在に家族の繋がりを持たせた住まいづくり



太古の昔、人は火が存在するところに集まり、周囲の危険から身を守り火を中心とした生活を営んでいました。そして何も語らずとも炎を見つめながらそれぞれが想いを巡らしていたのでしょう。

日本の数十年前の住まいにも必ず炉があり、煮炊きをしたり暖をとったりして自然に家族団欒の場所となっていました。その火を中心として人が集まった場所が現代のリビングルームだと考えます。

やはり時流としての火の仕事はIHであったりガスであったりと変遷していますが、暖炉を設けて本当の炎と接したときには太古の人たちと同じように炎と向き合い、火影を見つめながら無言の語らいをして、そして人が自然に寄り添う、すなわち安らぎと落ち着きを感じることができるでしょう。

だから、炉のあるところは住まいの中心であり、自然に人が集まり語り合う場所となり、その家族の生活スタイルが集積するところでもあるわけです。正に炉のあるところが家族の繋がりを象徴するスペースとなるのです。

しかし、現代のリビングルームには必ずしも火や炉があるわけではありません。
現代日本の家族の団欒は暖炉に代わってテレビが中心と考えてもよいでしょう。

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